実用性の高いシステムのために
IT技術が更に進化し、プログラマーの手で行われているプログラミングを自動で行う時代が来るのではないかと言われています。
この考えから派生したプログラマー不要論は、多くのプログラマーが憂慮している問題です。
確かに大手企業からはプログラマーなしでシステムをプログラミングできるソフトも開発され、販売されています。
そのためプログラマー不要論も浮上していますが、その機能がフルに発揮されるのは決まったプログラミングに関してだけではないかと思います。
ひとつの例えとして家計簿ソフトを挙げてみましょう。
市販のものや無料のものと、家計簿を簡単に管理するために販売されているソフトですが、やたらと細かい分類が必要だったり、また不要だと思われるような項目があったり、また必要な項目がないこともあり、全ての希望に対応している家計簿ソフトには出会ったことがありません。
結局は自分で作成して利用するしかないのですが、同じことがプログラミングの世界でも起こり得るのではないでしょうか。
同じ業種の企業であっても、置かれている環境や状況によって必要性の高い情報と、必要性の低い情報があります。
無用のシステムを減らし、実用性の高いシステムを構築する方が業務をスムーズに行うには、効率が良いと思います。
このように考えてみると、やはりその内容にあったプログラミングをするには、プログラマーの必要性が高くなるのではないかと思います。
大まかな作業だけを取り上げて、プログラマー不要論を持ち上げるのはいささか時期早々ではないかと感じます。
プログラマーが不要な開発ソフトが一般化されるとしても、かなり作業内容が特化されるものになるでしょうし、限られた職種、業務になるのでないか、と考えられます。